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【法人向け】インターネット電話とは?仕組みと業務効率化の方法を解説

【法人向け】インターネット電話とは?仕組みと業務効率化の方法を解説

インターネット電話は、インターネットを通じて発着信できる音声通話サービスです。

電話回線ではなくインターネット回線を利用するため、固定電話機だけでなくスマートフォンやPCでも代表番号を使った通話が可能になります。そのため、テレワーク中の従業員や外出中の担当者など、オフィスにいない場合でも同じ体制で電話業務にあたれます。

また、初期費用や月額料金が固定電話より抑えられるケースが多く、コストの見直しにもつながることから、電話業務の効率化を進める企業で導入が進んでいます。

しかし、従来の固定電話からインターネット電話に切り替える際は、機器や仕組みの違い、通話品質に影響する要素の違いといった点があります。

導入前のトラブルや混乱を避け、電話業務の効率化を確実に実現するためにも、固定電話とインターネット電話の違いを事前に把握しておきましょう。

インターネット電話の仕組みとできること

インターネット電話は、インターネットを介して音声通話を行う仕組みの総称です。

インターネットはデジタルデータ(パケット)をやり取りする仕組みのため、音声をそのまま送受信することができません。そのため、音声をデジタルデータ(パケット)に変換する「VoIP(Voice over IP)」と呼ばれる技術を使い、インターネットを介した音声通話を可能にします。

インターネット電話と呼ばれるサービスは幅広く、例えば、050番号や市外局番から始まる電話番号で通話を行うIP電話、電話番号がなくても音声通話ができるLINEやZoomといった通話アプリなどが該当します。

いずれも、電話番号の有無や使い方は違いますが「音声をデジタル化 → IPパケットにして送る → 相手側で再生する」という仕組みは共通です。

その中でも、主にビジネスの場では、取引先との通話や代表番号の運用を行う必要があるため、電話番号を用いて発着信できるIP電話を利用するケースが一般的です。

企業が従来の固定電話からインターネット電話へ切り替えることで、次のような運用が可能になります。

  • スマートフォン・PCを利用した音声通話
  • 0ABJ・050などの電話番号を使った発着信
  • 国際電話・0120/0800にも対応
  • 留守番電話・通話履歴などの基本機能に対応

以下では、これらの機能について順に解説します。

スマートフォン・PCを利用した音声通話

インターネット電話は、PCやスマートフォンでも利用可能です。

従来の固定電話のような物理的な電話回線が必要ないため、オフィスの固定電話に縛られることがありません。外出先や在宅勤務中など、従業員がどこにいても同じ体制で電話を受けられます。

ただし、インターネット電話はそのままでは「1つの番号につき1つの端末」でしか応対できず、他の端末で利用しようとすると話し中になってしまいます。

1つの電話番号を複数の端末で共有して受発信するには、従来のビジネスフォンと同じく PBX(構内交換機)が必要です。

昨今では、このPBXの機能をクラウド上で提供するクラウドPBXが登場しており、複数のスマートフォンやPCで同じ電話番号を同時に扱うことが可能になります。

クラウドPBXの詳しい仕組みやメリットについては、後述します。

関連記事:クラウドPBXのスマホ導入と使える機能を紹介。4つの注意点も解説

0ABJ・050などの電話番号を使った発着信

インターネット電話で取得できる電話番号は、主に「0ABJ番号」と「050番号」の2種類です。それぞれの電話番号は、取得できるサービスに違いがあるため、導入前に特徴を確認しておきましょう。

0ABJ番号

0ABJ番号は、従来の固定電話と同じ構成の電話番号です。「03」「06」「052」などの地域に紐づく市外局番 + 市内局番、そして加入者番号の10桁で構成されます。

従来はNTT回線を使う固定電話が前提でしたが、通信技術の進歩により、インターネット電話でも取得・利用できるようになっています。

0ABJ番号は「事業所が存在する地域」でのみ取得できるため、従来の固定電話と同様で、所在地が東京であれば大阪の06番号を取得することはできません。

代表番号として利用されることが多く、企業の信頼性を担保したいケースで一般的に使われています。

050番号

050番号は、インターネット電話を利用した音声通話サービス向けに割り当てられる番号です。「050 + 通信事業者の識別番号(4桁) + 利用者番号(4桁)」の11桁で構成されます。

電話番号が特定のエリアに紐づかないため、全国どこでも取得が可能ですが、一方で、0ABJ番号と比べると対外的な信頼性はやや低い傾向にあります。

そのため、副回線や部署ごとの番号として使われることが多くなっています。

関連記事:【2024年最新版】050番号の取得方法7選を徹底比較!

国際電話・0120/0800にも対応

インターネット電話の多くは、国際電話にも対応しています。

通話料は、国や地域によって異なりますが、固定電話より安く利用できる場合もあります。

実際に、固定電話の代表的なサービスであるNTTの加入電話と、当社(株式会社プロディライト)が提供するIP電話「IP-Line」の国際通話料の比較は以下のとおりです。

通話先加入電話(NTT)IP電話(IP-line)
アメリカ・カナダ9円/分・10円/分6円/分・12円/分
中国30円/分13.2円/分
韓国30円/分12円/分
インド80円/分18円/分
ブラジル30円/分10.8円/分
イタリア20円/分19.2円/分
オーストラリア20円/分18円/分

参考:固定電話発国際着通話料金について|NTT東日本

そのため、海外拠点や取引先とのやり取りが多い企業にとっては、通話料の大幅な削減が可能です。

また、0120や0800といったフリーダイヤルの着信にも対応できるため、サポート窓口や問い合わせ窓口を運営する企業にも適しています。

留守番電話・通話履歴などの基本機能に対応

インターネット電話は、固定電話で当たり前に使っていた以下のような機能が、おおむね備わっています。

  • 留守番電話
  • 通話履歴
  • 転送設定
  • 不在通知
  • 保留

そのため、従来の固定電話からインターネット電話に移行した後も、機能面で大きな不便を感じることはほとんどないと言えます。

クラウドPBXで拡張するインターネット電話の活用範囲

クラウドPBXとは、従来のビジネスフォンで利用していたPBX(構内交換機)の機能を、クラウド上で提供するサービスです。

インターネットを通じて複数の端末に着信を振り分けたり、内線をつないだりといった電話の制御をクラウド上で行えるため、オフィス内にPBXを設置する必要がありません。

また、従来のビジネスフォンでは、各電話機とPBXを電話回線でつなぎ、通話はオフィス内の固定電話回線を使うのが一般的でした。一方、クラウドPBXは、スマートフォンやPCなどの端末をインターネットで接続し、基本的にインターネット電話(IP電話)を用いて通話を行います。

そのため、インターネット電話(IP電話)とクラウドPBXを組み合わせることで、以下のような電話環境を構築できます。

  • 代表番号の発着信を複数の端末で共有
  • 社内の内線化で拠点同士をつなぐ
  • 通話録音・通話ログの一元管理
  • 外部ツールや業務システムとの連携

このような環境を整えることで、企業における電話対応の生産性を高めると同時に、通信コストを大きく見直すことができます。

代表番号の発着信を複数の端末で共有

クラウドPBXは、企業の代表番号を複数の端末で共有し受発信できる体制を、インターネット上で構築できます。

さらに、従来のビジネスフォンと違い、インターネットに接続できる環境であれば、オフィス内だけでなく、自宅・外出先・サテライトオフィスなど、場所を問わず同じ代表番号を使った受発信が可能です。

例えば、代表番号に着信があった場合、オフィスのPC、外出中の営業担当のスマートフォン、在宅勤務中のスタッフのノートPCのそれぞれで応対できるようになります。

従来のビジネスフォンでは、オフィス内にいる従業員の人数が少ないと、同時に複数の着信があった際に取りきれず、電話が鳴りっぱなしになるケースがありました。

そのため、事務スタッフに加えて営業担当者を当番制でオフィスに残すといった運用をしている企業もあります。また、リモートワークを導入している企業では、出社している従業員だけに電話対応が集中し、負担が偏ってしまうという課題も見られます。

このような体制では、本来の業務に割くべき時間が圧迫されるうえ、担当者間の生産性に差が生まれやすく、企業全体としても非効率な状態といえます。

クラウドPBXであれば、代表番号への着信を場所の離れた端末でも受けられるため、オフィスの人数や働く場所に依存せずに対応を分散できます。

結果として、着信の取りこぼしを防ぎながら、電話業務を効率化し、担当者の負担を均等にすることが可能です。

社内の内線化で拠点同士をつなぐ

クラウドPBXは、オフィス・店舗・自宅など、離れた場所にいる端末同士を内線でつなぐことができます。

別拠点への連絡や店舗との日常的なやり取りは、すべて内線で完結できるため、拠点間の通話料を大幅に削減できます。

また、内線化は通話料の軽減だけでなく、業務効率の向上にも効果的です。

例えば、内線化によってオフィス外に外線の取り次ぎができるため、一度電話を切ってかけ直す必要がなくなります。その結果、取次ぎにかかる手間が減るだけでなく、その都度発生していた外線の通話料も抑えられます。

クラウドPBXでは、管理画面上で新しい拠点や端末を追加するだけで、すぐに内線として利用できます。拠点の増設や組織変更にも柔軟に対応できるため、成長スピードが速い企業や多店舗展開する企業でもスムーズに運用を拡大できます。

関連記事:クラウドPBXの内線は何ができる?業務効率を上げる使い方を紹介

通話の録音・履歴を一元管理

従来のビジネスフォンでは、拠点ごとにPBXを設置し、その内部に通話履歴や録音データが蓄積されます。

拠点が増えるほど情報が分散するため、担当者以外が内容を把握しづらかったり、必要なログを探すのに時間がかかったりする課題がありました。

一方、クラウドPBXでは、すべての拠点の通話情報がクラウド上に集約されます。

管理者やチームメンバーが同じログをリアルタイムで確認できるため、折り返し漏れの防止や、同じ問い合わせへの重複対応が起きにくく、業務の正確性とスピード向上が期待できます。

また、過去の応対内容をすぐに参照できるため、トラブルが発生した際の早期解決に役立つだけでなく、顧客対応の品質管理やトラブル防止、社内教育にも応用でき、対応業務全体のレベルアップにつながります。

外部ツールや業務システムとの連携

クラウドPBXは、顧客管理システムや営業支援システムなど、外部システムとの連携が可能です。

例えば、顧客管理システム(CRM)と連携することで、着信時に登録されている顧客情報を自動で画面に表示できます。

また、通話終了時は、内容を自動で顧客データにひも付けて保存できるため、担当者が手作業で情報を探したり入力したりする負担を大幅に減らせます。

電話対応と顧客情報の管理が別々に行われている企業も多く「誰が、どの問い合わせに、どこまで対応したか」が分かりにくくなるケースがあります。

しかし、クラウドPBXを業務システムとつなげれば、電話対応〜記録〜管理までの流れをひとつにまとめられるため、業務全体をスムーズに進められます。

固定電話より安い?インターネット電話の料金比較

インターネット電話にかかるコストは、従来の固定電話よりも低く設定されていることがほとんどです。

現在、固定電話の国内通話は全国一律の料金ですが、専用の電話回線を維持するためには設備の管理・保守が必要で、そのコストが利用料金に反映されるためです。

一方、インターネット電話は音声をデジタルデータとして送受信する仕組みのため、インターネット回線や事業者のIPネットワークを他のデータ通信と共有して利用します。

固定電話のように通話専用設備を維持する必要がなく、結果として通話料を安く設定しやすくなっています。

また、クラウドPBXと組み合わせれば、拠点間の通話をすべて内線扱いにでき、外線通話料を大幅に削減することも可能です。

初期費用・月額の比較

固定電話として一般的なNTTの加入電話と、インターネット電話のなかでもビジネスで使われるIP電話の初期費用・月額基本料金の比較は以下のとおりです。

固定電話の種類加入電話(固定電話)インターネット電話(IP電話)
初期費用・施設設置負担金(電話加入権):39,600円
・契約料:880円
※ライトプランは施設設置負担金は不要だが工事費3,300円がかかり、基本料金が高くなる
・インターネット回線工事費:15,000~40,000円
・電話番号の発行手数料(1番号):1,000~3,000円
月額基本料金/回線1,595円~3,025円1,000~3,000円
(通信事業者や契約プランによる)
その他・電話機、PBXの購入費・端末の購入費(既存端末を使用する場合は不要)

※税込み

加入電話(固定電話)は「電話加入権」や「配線工事」といった初期費用が大きく、月額基本料金もインターネット電話と比較すると高めに設定されています。

一方、インターネット電話は、既存のインターネット回線を利用でき、月額基本料金も固定電話よりも低めに設定されています。電話番号の発行手数料はかかりますが、全体的にみると、固定電話よりもコストの負担が小さくなる傾向があります。

そのため、複数拠点を持つ企業や、利用人数が増える環境では、固定電話よりもインターネット電話のほうが総コストを低く抑えやすくなります。

通話料の比較

インターネット電話は、固定電話と比べて通話料が安く設定されているサービスが多く、日々の通話量が多い企業ではコストに大きな差が出やすい点が特徴です。

代表番号の外線発信が多い企業や、営業・サポート部門で携帯電話への発信が多い企業では、通話料の見直しがそのまま通信費削減につながります。

主要サービスの通話料の比較は以下のとおりです。

サービス名固定電話への通話料(円)携帯電話への通話(円)
固定電話(加入電話)9.35/3分17.6/60秒
IP-Line8.69円/3分
5.06円/90秒
8.8円/30秒
16.5円/60秒
MOT/TEL8.8円/3分17.6円/60秒
BIZTEL8.8円/3分19.8円/60秒

表のとおり、固定電話(加入電話)と比べると、インターネット電話の通話料は固定電話・携帯電話のどちらにかける場合でも割安な傾向があります。

特にIP-Lineは90秒課金を採用しており、短い通話の積み重ねが多い企業ではコスト削減効果がより大きくなります。

固定電話に比べ、日常的な発信が多い企業ほど、インターネット電話への切り替えで通話料を下げやすくなります。

IP-Lineなら90秒課金で通話コストを大幅削減

当社(株式会社プロディライト)が提供するIP電話「IP-Line」は、90秒課金を採用している点が大きな特徴です。

一般的なIP電話が採用する180秒課金では、10秒・30秒・60秒といった短時間の通話でも、180秒に切り上げられるため、通話料のムダが発生しやすくなります。

一方、90秒課金であれば、短時間通話の繰り上げが半分に抑えられるので、30〜60秒の通話が多い企業ほど通話料を抑えられます。

実際に、多くの企業では用件だけを伝えるような短時間の通話が多く、その74%は90秒以内に終了しています。そのため、通話時間が短いケースが多い企業ほど、180秒課金のままでは気づかない無駄な通話料を払い続けている可能性があります。

一回の通話で見れば料金の差は小さいかもしれません。しかし、1日数十回・数百回の通話が積み重なると年間では大きなコストになります。

そのため、電話対応の効率化とコスト削減を同時に進めたい企業にとって、90秒課金のIP-Lineは、相性のよい仕組みといえます。

INNOVERAとの連携でクラウドPBX環境をスムーズに構築

クラウドPBXで企業の電話システムを構築する場合、クラウドPBX本体だけでなく、インターネット回線、IP電話サービス、そしてSIP電話機(IP電話専用機)が必要になります。

これらを別々のサービスで導入すると、管理が複雑になるだけでなく、機器や回線の互換性に問題が出ることもあります。また、万が一トラブルが発生した際には「原因が回線なのか、PBXなのか、端末なのか」が特定しにくく、復旧までに時間がかかるケースもあります。

当社では、クラウドPBX「INNOVERA」、IP電話「IP-Line」、インターネット回線「INNOVERA 光」、そしてIP電話専用電話機「Yealink」まで、電話システムの構築に必要なサービスをすべてワンストップで提供しています。

サービスを統一することで、運用面の安全性が向上するだけでなく、万が一の際もサポート窓口を一本化できるため、トラブル対応や問い合わせがスムーズです。

結果として、導入後の安定運用と品質の高いサポートを両立できる電話環境を構築できます。

また、INNOVERAでは専用アプリ「INNOVERA Call」も提供しており、スマートフォンやタブレットへ簡単に導入できます。INNOVERA CallはAndroidとiOSの両方に対応しているため、端末の種類を問わず利用できる点も企業導入に適しています。

INNOVERAの導入事例

株式会社ブロードエンタープライズ

ブロードエンタープライズ社では、INNOVERA・IP-Lineの導入により、複数支社の電話環境を効率化し、番号取得から運用管理までの負担軽減を実現しています。

導入目的

  • 支社にて固定電話番号を取得したい、固定電話を設置したい 支社ごとの導入でかかっていたコストを削減したい

同社では、横浜・福岡・広島といった地方拠点を増やす中で、「新しい支社に固定番号を割り当てたい」というニーズが高まっていました。しかし、他社クラウドPBXでは番号取得が難しく、コスト面でも最適なプランがなかったため、見直しが必要になっていました。

また、福岡・広島支社では全通話録音のニーズが強く、他社では高額オプションになる点も課題でした。こうした運用面の負担とコストを同時に解決するため、INNOVERAとIP-Lineの導入が決定されました。

導入後の効果

  • インターネット環境に相応したプランがあった コストダウンすることができた 電話番号の追加はクラウド直接収容型のIP-Lineの導入で解決した

導入後は、支社に必要な固定番号をスムーズに追加できるようになり、各拠点の電話環境構築にかかる手間と時間が大幅に削減されました。

また、INNOVERAでは全通話録音が標準機能として利用できるため、他社利用時に発生していた録音オプション料金の負担も解消し、運用コストの最適化につながっています。

さらに、支社全体の設定や状況を1つの管理画面で一元管理できるようになり、拠点数が増えても運用が煩雑にならず、社内からも「管理しやすい」と評価されています。

INNOVERAの導入事例はこちら

まとめ

固定電話に依存した電話環境は、テレワークや外出が当たり前になった現在の業務には適応しきれません。インターネット電話を導入することで、場所に縛られず会社番号で発着信できる柔軟な体制を構築でき、電話業務のスピードと正確性を大きく高められます。

さらに、クラウドPBXを組み合わせれば、代表番号の共有、複数拠点の内線化、通話ログの一元管理、顧客管理システムとの連携など、従来のビジネスフォンでは困難だった機能もスムーズに実現できます。

IP-LineとINNOVERAの組み合わせなら、90秒課金によるコスト最適化と、内線・通話管理の一元化が同時に実現します。効率化とDX推進を両立したい企業にとって、有効な選択肢です。

電話運用の見直しやコスト削減を検討している企業様は、ぜひこの機会にお問い合わせください。

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