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クラウドPBXで取得できる電話番号は3種類!取得条件と費用を解説

クラウドPBXで取得できる電話番号は3種類!取得条件と費用を解説

クラウドPBXは、ビジネスフォンで重要な役割を担うPBX(構内交換機)をクラウド化したサービスです。インターネットを経由して、場所や端末を問わずに固定電話を利用できます。

メンテナンスや機器の交換も不要で、電話業務の効率化やコスト削減につながるため、幅広い業界で導入が進んでいます。

クラウドPBXを導入する上で課題となるのが、取得できる電話番号の種類です。電話番号は企業にとって重要な資産であるため、導入にあたって「どのような電話番号が使えるのか」「既存の番号を引き継げるのか」といった疑問を持つ企業が多くあります。

そこで本記事では、クラウドPBXで取得可能な電話番号の種類と、取得の方法、費用などを解説します。安定した電話システムを構築するためのおすすめのクラウドPBXも紹介しているので、参考にしてください。

クラウドPBXで取得可能な電話番号は3種類

クラウドPBXで取得できる電話番号は、以下の3種類です。

  • 0ABJ番号
  • 050番号
  • 着信課金番号(0120、0800番号)

ビジネスにおいて電話番号は、企業の信頼性を高める重要な役割があります。取得した電話番号を短期間で変更すれば、顧客や取引先からの信頼を失うことや機会損失につながるリスクがあります。そのため、電話番号ごとの特徴をよく理解し、自社に合った番号を選びましょう。

0ABJ番号

0ABJ番号は、「0+市外局番+市内局番+加入者番号」で構成される10桁の電話番号です。東京23区なら03、大阪なら06から始まる電話番号が該当します。

市外局番と市内局番は、市区町村ごとに特定の番号が割り当てられており、0ABJ番号を取得すると自動的に決まります。オフィスの移転で市外局番のエリアが変われば、既存の電話番号を引き継げません。

見方を変えれば、0ABJ番号はその地域に拠点を持っていることの証明になります。拠点が明確になっていると、顧客や取引先は安心して取引できるようになるため、信頼性の向上につながります。

050番号

050番号は、IP電話で利用される電話番号です。

「050+通信事業者の識別番号+利用者番号」を合わせた11桁で構成されます。050番号には地域情報などが含まれていないため、全国どこでも取得できます。市外局番などのエリアもないので、オフィスの移転先に関係なく電話番号の継続利用が可能です。

一方で、050番号は0ABJ番号と違い電話番号からオフィスの所在地を把握できません。会社情報に東京の住所を記載していても、実際にオフィスがあるかどうかは判断できないのです。ビジネスにおいては0ABJ番号よりも信頼性が低いため、新規の取引などに影響が出る場合があります。

また、050番号は0ABJ番号よりも通話品質が低い傾向があります。050番号は、総務省が定めた基準のうち、最も低いクラスCを満たしたサービスであれば付与されます。利用するサービスによっては、通話時の音声の途切れや聞き取りにくさが生じるかもしれません。

打ち合わせの日程調整や商品の注文などを聞き間違えると、トラブルにつながるリスクがあります。通話相手にもストレスを与えるおそれがあるため、クラウドPBXで取得するなら0ABJ番号を取得したほうがよいでしょう。

着信課金番号(0120、0800番号)

着信課金番号は、音声通話にかかる通話料を着信側がすべて負担する電話番号です。

顧客や取引先は、通話料金を気にせず電話をかけられるため、問い合わせ件数の増加や顧客満足度の向上が期待できます。着信課金番号の代表的なサービスがNTTの「フリーダイヤル」です。

着信課金番号では「0120+6桁」で構成される電話番号を取得します。6桁の部分は利用者が居なければ任意の番号を取得可能です。最近では0120番号の枯渇により、0800から始まる着信課金番号も利用されています。

着信課金番号は既存の電話番号に紐づけて利用するため、単体での取得はできません。この仕組みはクラウドPBXでも同様です。着信課金番号をクラウドPBXで利用する場合は、取得した0ABJ番号または050番号に紐づけることで取得が可能です。

クラウドPBXで電話番号を取得する方法

クラウドPBXは、複数の電話回線の調整や制御をインターネットを介して行うサービスです。基本的な仕組みは、従来のビジネスフォンで使用されているPBXと変わらないため、クラウドPBX単体で電話番号の取得はできません。

そのため、クラウドPBXで電話番号を取得するには、以下の方法があります。

  • クラウドPBXと連携するIP電話に申し込む
  • 既存の電話番号をIP電話に引き継ぐ

いずれの方法も、クラウドPBXとIP電話の2つのサービスを契約して連携する必要があります。別々のベンダーで契約すると管理が面倒になる場合は、後述するINNOVERAがおすすめです。INNOVERAであれば、クラウドPBXに必要なサービスをワンストップで導入できるため、管理の手間を省けます。

関連記事:【2024年最新版】クラウドPBX15選を徹底比較!

クラウドPBXと連携するIP電話に申し込む

クラウドPBXで電話番号を新規取得する手順は以下の通りです。

  • 1.IP電話を申し込み、電話番号を取得する
  • 2.IP電話で取得した電話番号とクラウドPBXを連携させる
  • 3.クラウドPBXで通話を利用する

クラウドPBXは、IP電話で電話番号を取得したあとに申し込むことで利用可能となります。設定などはクラウド上で行われるため、工事や配線の作業などはありません。

電話番号を取得するIP電話を契約する際は、クラウドPBXとの互換性に注意しましょう。クラウドPBXとIP電話の組み合わせは何でもいいというわけではありません。両サービスに互換性がないと、IP電話で取得した電話番号がクラウドPBXで利用できない場合があるのです。

たとえば、IP電話で0ABJ番号を取得しても、クラウドPBX側が対応しておらず、利用できない場合もあります。

そのため、両サービスで対応している電話番号の種類は契約前に確認しておきましょう

既存の電話番号をIP電話に引き継ぐ

NTTの加入電話で取得した電話番号がある場合、LNP(Local Number Portability)を利用することで、IP電話に引き継ぎができます。LNPとは、電話番号を異なる通信サービス間で移行できる番号ポータビリティサービスのことです。

LNPを利用すれば、加入電話からIP電話やIP電話から別ベンダーのIP電話への移行ができます。NTTの加入電話は、アナログ回線で通話を行っているため、インターネット回線を利用するクラウドPBXは、基本的に利用できません。

しかし、電話番号をLNPでIP電話に引き継ぐことで、クラウドPBXの利用が可能です。

また、クラウドPBXが利用できないIP電話を利用している場合も、LNPでクラウドPBXに対応したIP電話に移行できます。

顧客や取引先に浸透している電話番号をクラウドPBXでもそのまま利用することで、変更に伴う社内外の混乱を避けられます。

クラウドPBXで電話番号を取得するための条件

クラウドPBXで電話番号を取得するには、以下の条件があります。

  • 0ABJ番号は該当するエリア内でしか取得できない
  • クラウドPBXによって取得できる電話番号が異なる
  • 1つの契約で取得できる電話番号の数に上限がある
  • 番号ポータビリティに対応していない電話番号もある

いろいろな条件がありますが、大切なのは「希望する電話番号が取得できること」そして「業務に必要な電話番号の数が確保できること」です。クラウドPBXとIP電話を新規で契約する場合は、この2点に気を付けて選定しましょう。

電話システムの構築は専門的な知識が必要になるため、不明点や疑問点があればベンダーに相談してみることをおすすめします。

関連記事:クラウドPBX導入の失敗事例から学ぶ、4つの成功ポイント

0ABJ番号は該当する所在地でしか取得できない

クラウドPBXで0ABJ番号を取得する場合、市外局番と市内局番はIP電話を契約する住所に紐づけられます。クラウドPBXは、場所に関係なく固定電話番号を利用できますが、契約する住所と異なる0ABJ番号は取得できないのです。

たとえば、東京23区の市外局番である「03」の番号を取得するためには、東京23区内に拠点を置く必要があります。名古屋市に拠点を置く企業が「03」で始まる0ABJ番号の取得はできません。

ただし、東京23区内に拠点があれば、インターネットを介して他の地域の拠点も03番号の固定電話番号を使えます。拠点ごとに個別の電話システムを構築する必要がないため、多くの拠点がある企業では、通信費の大幅な削減が可能です。

クラウドPBXによって取得できる電話番号が異なる

クラウドPBXでは、0ABJ番号、050番号、着信課金番号が利用できますが、IP電話がすべての種類の電話番号に対応しているとは限りません。一部のIP電話では0ABJ番号に対応していない、または特定の市外局番が取得できないことがあります。

将来的にカスタマーサポートや問い合わせ窓口を設置する予定がある場合、着信課金番号対応のIP電話への移行が必要です。その際、現在のクラウドPBXと互換性がなければ、新たなサービスを探すことになるかもしれません。

そのため、クラウドPBXで電話番号を取得する際は、利用するIP電話サービスが必要な種類の電話番号に対応していることを事前に確認しましょう。

1つの契約で取得できる電話番号の数に上限がある

IP電話は、通常1回線の契約で複数の電話番号を取得できますが、上限はサービスによって異なります。

企業は部署、拠点、またはサービスごとに個別の電話番号を必要とする場合があります。選択したプランによっては必要な数の電話番号が確保できず、業務に支障をきたすリスクがあるため注意が必要です。

また、クラウドPBXも、登録可能な電話番号数に制限がある場合があります。そのため、自社の現在の需要だけでなく、将来の拡大計画も考慮して、十分な数の電話番号を確保できるサービスを選択することが重要です。

クラウドPBXの電話番号取得にかかる費用

クラウドPBXで電話番号を取得する際にかかる費用は以下のとおりです。

  • クラウドPBX・IP電話の契約手数料
  • 番号発行手数料
  • 番号ポータビリティ(LNP)の手数料

インターネット回線が導入されていない場合は、契約手数料や回線工事費が別途発生します。クラウドPBXの利用にあたっては、スマートフォンやPC等の端末も必要となるため、機器購入費も含めて検討しておきましょう。

クラウドPBX・IP電話の契約手数料

クラウドPBXとIP電話の契約手数料は、無料の場合が多いです。どちらのサービスも物理的な作業が少なく、初期費用を抑えられるためです。ただし、一部のサービスでは契約手数料が発生する場合があります。契約手数料の目安は、クラウドPBXで数千円~1万円、IP電話では数百円~数千円程度です。

契約手数料の有無や金額は、サービスの内容や品質に関係があるとは限りません。手数料が高いからといってサービスの質が高いとは言えないため、サービスの内容や自社のニーズに合っているかどうかを総合的に判断することが大切です。

番号発行手数料

IP電話を新規で契約する際、電話番号を取得するための番号発行手数料が必要です。番号発行手数料は、電話番号の種類によって異なる傾向があります。目安は以下のとおりです。

電話番号の種類手数料
0ABJ番号約2,500円
050番号約1,000円
着信課金番号約2,500円

番号発行手数料は、一般的に050番号が比較的安価となり1,000円程度となっています。0ABJ番号は、050番号と比べると高めの設定になっていることが多く、約2,500円程度です。着信課金番号を取得する場合は別途費用がかかり、2,500円程度になります。

上記の手数料は、電話番号1つに対する費用です。複数の電話番号を取得する場合は、手数料の総額が大きくなることがあるため注意が必要です。

番号ポータビリティ(LNP)の手数料

既存の電話番号をLNPで移行する際、番号ポータビリティの手数料が発生します。この費用は移行先のIP電話によって異なりますが、一般的な電話番号では1番号あたり約1,500円が目安です。

着信課金番号(0120番号や0800番号など)のLNPは、通常より高額となる傾向があり、1番号につき約3,000円が目安になります。

LNPの手数料は移行する電話番号の数に比例して増加します。たとえば、10個の番号を移行する場合、一般的な電話番号なら約15,000円、着信課金番号なら約30,000円です。

既存の電話番号の中には利用頻度が低いものが含まれている場合があります。LNPの際は移行する電話番号を精査して、手数料の総額を事前に見積もっておくことが重要です。

クラウドPBXで電話番号を取得するなら「INNOVERA」がおすすめ

時間や場所に縛られない柔軟な働き方が広がっているなかで、企業の電話業務を効率化するには、クラウドPBXの導入が欠かせません。しかし、クラウドPBXを提供する企業は数多く存在し特徴がそれぞれ異なるため、どれを選べばいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。

そこで、おすすめしたいのが「INNOVERA」です。INNOVERAは、株式会社プロディライトが提供するクラウドPBXです。電話番号の取得はもちろんのこと、それ以外にも電話業務を効率化するための多くの機能を搭載しているため、電話業務の効率化に役立ちます。

また、INNOVERAでは無料トライアルも実施しています。本格的な導入の前に使用感を確認できるため、ぜひご利用ください。

3種類の電話番号すべてを取得できる

株式会社プロディライトは、クラウドPBXサービス「INNOVERA」に加えて、IP電話「IP-Line」も提供しています。IP-Lineは、0ABJ番号、050番号、着信課金番号のすべてに対応しているため、電話番号を新規で取得する際に困ることはありません。

また、番号ポータビリティにも対応しており、全国34局の市外局番をカバーしているため、全国主要都市の電話番号を引き継いで使えます。

INNOVERA と IP-Line の組み合わせで既存の電話番号を変更することなく、クラウドPBXの導入が可能です。両サービスは高い互換性があるため、安定した電話システムを構築できます。

取得した電話番号はスマホやPCでも利用可能

INNOVERAの特徴的な機能の一つが専用アプリ「INNOVERA Call」です。INNOVERA導入後、スマートフォンやPCにこのアプリをインストールするだけで、簡単にセットアップが完了します。セットアップが完了した端末では、0ABJ番号、050番号、着信課金番号の3つが利用可能です。

それ以外にもINNOVERA Callを導入した端末では、以下のような機能が使えます。

  • 全通話自動録音
  • Web電話帳

また、従業員の増減や端末の故障があれば、すぐに追加や変更ができるため、柔軟な対応が可能です。さらに、従業員の個人所有スマートフォンにも導入できるため、社用電話の支給が不要となり、コスト削減にもつながります。

INNOVERA callを導入した端末があれば、オフィスにいない従業員も固定電話と同じような機能が利用可能です。電話システムの運用コストを抑えつつ、従業員の働き方の自由度を高められるため、生産性の向上につながります。

クラウドPBXとIP電話がひとつの窓口で契約できる

クラウドPBXの運用において、課題となるのがシステムトラブルです。

クラウドPBXは、IP電話やインターネット回線など、複数のサービスを組み合わせてシステムを構築します。各サービスを別々のベンダーで契約していると、トラブル発生時に問い合わせ窓口が分散してしまい、原因の特定や復旧に時間がかかる場合があります。

業務の停滞や機会損失が生じれば、取引先や顧客の信用を失うことにもつながりかねません。

しかし、INNOVERAなら、IP電話サービスであるIP-Lineと同じ窓口で対応が可能です。万が一システムトラブルが発生しても原因の特定と復旧に時間がかかりません。

さらに、株式会社プロディライトでは、光回線サービス「INNOVERA 光」やSIP電話機「Yealink」も提供しています。電話システムの構築に必要なサービスをワンストップで導入できるだけでなく、すべて同一の窓口で対応可能なため、問い合わせやトラブル発生時も安心して利用できます。

電話システムの構築に必要なサービスをワンストップで導入できるクラウドPBX「INNOVERA」 

まとめ

クラウドPBXは、多くの拠点を持つ企業やリモートワークで働く従業員が多い企業にとっては、欠かせないサービスといえます。

しかし、クラウドPBXで電話番号を取得する場合は、取得できる電話番号の種類や、IP電話との互換性など様々な条件や注意点があります。課題をひとつずつ解決していけば適切な電話システムを構築できる可能性が高いですが、導入までに時間がかかってしまうかもしれません。

クラウドPBXの導入を検討しているけれど、電話番号の取得に関して不安があるという企業様は株式会社プロディトにご相談ください。

当社では、知識と経験豊富なスタッフが導入から運用までの全過程をサポートいたします。導入前の疑問や不安に対しても、ひとつひとつ丁寧にお答えしますので、お気軽にお問い合わせください。

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