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おすすめのクラウドPBX10選!比較ポイントや導入時の注意点を解説

クラウドPBXは、近年のリモートワークの推進によって注目を集めている電話システムです。クラウドPBXを導入することで、コストを抑えられたり、多彩な機能が利用できたりします。

本記事では、クラウドPBXのメリットやサービスを選ぶ際の比較ポイント、注意すべき点などに触れながら、おすすめのクラウドPBX10サービスをご紹介します。すでにクラウドPBXの導入を決め、どのサービスにするかお悩みの方はもちろん、「最近よく名前を聞くので興味がある」「導入してみたいけど本当に良いのかわからない」といった方も、ぜひ参考にしてみてください。

※本記事は2022年8月時点の情報です。各サービスの最新情報は、公式サイトなどをご確認ください。

クラウドPBXとは?

クラウドPBXは、インターネットのクラウド上に設置した電話交換機のことです。クラウドPBXではインターネット回線を利用して通話ができ、スマートフォンなどを端末として設定することができます。またサービスによっては、電話線の代わりにLANケーブルを接続するIP電話機を利用して、固定電話として使用することも可能です。従来の電話機能以外に、さまざまな機能が使える場合もあります。

そもそもPBXとは、外線を社内の複数の内線に接続したり、内線同士を接続したりするためのシステムです。企業用の電話は、一つの代表番号にかかってきた電話を各社員の内線につないだり、複数の電話を同時に受けたりする必要があるため、PBXが不可欠と言えます。

従来のPBXはハードウェア型で、拠点ごとにサーバーを構築する仕組みのサービスでした。その後、IP PBXが登場。IP PBXは、インターネットを介した通話システムという点はクラウドPBXと同様ですが、専用のハードウェアかソフトウェアとIP電話機、電話線の代わりにLANケーブルを使用します。物理的な環境が必要となる点が、クラウドPBXと大きく異なるのです。
後程詳しく説明しますが、これらの仕組みの違いにより、クラウドPBXは従来のPBXやIP PBXと比べて、導入や運用のコストを抑えられる傾向にあります。

クラウドPBXとビジネスフォンの違い

ビジネスフォンは、一つの電話回線で複数の電話機を接続し、複数の内線・外線をつなぐことのできる電話装置全般を指す言葉です。ボタン電話装置やキーテレホンとも言います。
一方クラウドPBXは、あくまでもクラウドを利用した電話交換機能を指す言葉であり、さまざまな種類があるビジネスフォンの中の一つです。クラウドPBXの他、先ほどご紹介した従来のPBXやIP PBXも同様に、ビジネスフォンの中の一つという関係性です。

クラウドPBXのメリット

クラウドPBXを導入すると、電話を必要とする業務を効率的に行いやすくなり、時代に合った働き方や連絡の取り方を選択しやすくなります。

クラウドPBXの具体的なメリットとしては、以下の5つが挙げられます。
● 導入や設定が簡単
● 利用環境の変化に柔軟に対応できる
● コストが抑えられる
● さまざまなデバイスに対応している
● 追加機能が使えるものもある
それぞれ詳しく見ていきましょう。

導入や設定が簡単

従来のPBXは各拠点にサーバーを構築しなければならなかったため、設置するとなると、ある程度の費用や時間が必要でした。オフィスの中に環境を構築する仕組みであったことから、運用保守のための担当者を置いたり、設定の度に業者へ依頼したりする必要もあり、導入にあたってハードルが高いものだったのです。費用が比較的高額になるケースも多く、中小企業の場合は特に、先にご紹介したビジネスフォンの方が選ばれる傾向にありました。

その後登場したIP PBXは、インターネットの光通信とセットで割安に導入できるサービスなどが台頭したこともあり、利用する企業が増え、現在でも一定数の企業が利用しています。とはいえ従来のPBXと同様に工事などが必要な他、物理的な環境の運用・保守が必要という課題が残るものでした。IP PBXが普及した後に一般化したクラウドPBXは、自社サーバーの構築が不要なため、原則サービスの運営会社に運用保守を一任できます。自分たちで設定を行いたい場合も、アカウントの管理画面などから簡単に操作できるサービスが多いです。こういった違いにより、従来のPBXやIP PBXと比べると、クラウドPBXは導入のハードルが低いサービスと言えるでしょう。

利用環境の変化に柔軟に対応できる

オフィスの電話は、導入してしばらく時間がたってから、設定を変える必要が出てくるケースも多いです。そのような場合でも、クラウドPBXなら簡単に作業できます。クラウドPBXはクラウド上にデータがあるので、実際のオフィスまで来なくても、ログイン画面等で設定を変更できるのです。
例えば人員の増加や組織変更などによる利用環境の変化にも、柔軟に対応できるでしょう。その他オフィスの移転や、事業規模の拡大・縮小にも容易に対応できるはずです。

コストが抑えられる

クラウドPBXのトータル費用は、基本料金などのコストは発生するものの、内線同士の通話料などがかからないため、安価に抑えられるケースが多いです。
一方で、一部の機能を使うためにはオプション料金などが発生するサービスもあるため、用途に合っていないものを選択してしまった場合は、かえってコストが掛かることもあります。導入の際は企業の規模や業種、通話量を考慮して、必要な回線数や利用方法に見合ったサービス・プランを選びましょう。

さまざまなデバイスに対応している

クラウドPBXはソフトウェアやハード機器を必要としないため、スマートフォン、パソコン、タブレットなど、さまざまなデバイスを使った通話が可能です。スマートフォンに内線番号を付与することで、自宅でテレワークする社員との連絡ツールにしたり、業務に使用しているパソコンに内戦番号を付与してデスクの電話の代わりとしたりできます。

通話用に新たな機器を購入する必要がない他、使い慣れたツールで一元操作できるため、業務効率改善の一環にもなるでしょう。

追加機能が使えるものもある

サービスによっては、クラウドPBXの導入と併せて「CTI機能」や「IVR機能」が使える場合もあります。

CTI機能とは、Computer Telephony Integrationの略で、パソコンなどのデバイスと電話やFAXを統合する機能です。コールセンターなどで活用されており、通話履歴のリスト化や録音などができます。従来のCTIシステムは導入するのにまとまった費用が必要でしたが、クラウドPBXの場合、サービスによっては無料で利用できる場合もあります。

IVRは、自動音声応答装置のこと。Interactive Voice Responseの略で、営業時間外の電話応対や、定型パターンの問い合わせ対応を任せることができます。業種によってはうまく活用することで、人件費の削減につながるでしょう。

その他にも、クラウドPBXはサービスによってさまざまな機能が使える場合が多いです。クラウドPBX自体に搭載されている機能の他、外部ツールと連携できるケースもあります。

クラウドPBXの比較ポイント

ここで、クラウドPBXの比較ポイントとして、以下の6つをご紹介します。
● 料金
● 利用できる回線数
● 使える電話番号
● セキュリティ対策
● トラブル発生時の問い合わせ先
● 音声品質

それぞれ詳しく解説します。

料金

クラウドPBXの費用は大まかに、初期費用と利用料(ランニングコスト)に分けられます。初期費用は数万円程度に設定しているサービスが多いですが、中には無料で導入できるものもあります。もちろん、回線数やプランの内容によっても変動します。

料金を抑えられるサービスを探している場合、初期費用が安いものを選びたいところですが、合わせて考えなければならないのが利用料です。

1回線ごとに利用料を追加していく仕組みのサービスや、10回線、20回線などの単位で段階的に料金を設定しているサービスなど多様です。加えて、外線の利用や先ほど紹介したCTIなどのサービス利用に、オプション料金がかかる場合もあります。自分たちが利用したい回線数や、サービスの内容をしっかりと洗い出し、それぞれのサービスでいくらくらいの費用になるかシミュレーションしてみましょう。

利用できる回線数(チャネル)

クラウドPBXを選ぶ際は利用できる回線数、つまり一つの電話番号で同時通話できる数も重要です。企業の代表電話やコールセンターでクラウドPBXを利用する場合は、同じタイミングで複数の電話がかかってくる可能性が高いため、必要な分の回線数(チャネル)を確保する必要があります。

特にスタートアップ企業の場合は、事業の拡大に伴って必要な回線数が大幅に変わる可能性もあるでしょう。将来的な変更にも柔軟に対応するためには、
● 後からプランを変更できるか
● 最大どのくらい利用できるのか
などを調べておくのがおすすめです。

使える電話番号

クラウドPBXはインターネット回線を利用するため、仕組み上は電話回線が必須ではありません。そのためサービスによっては、固定電話の市外局番を発着信番号として利用できないケースがあります。オプションで利用できるケースや、デフォルトで利用できるケースもあるので、料金とのバランスを考えながら検討してみてください。

一般的に安価なサービスは、050から始まる番号のみを発着信番号として登録できます。有料オプションや、外部サービスとの併用によって、市外局番が使えるようになるケースが多いです。その他フリーダイヤルの0120などを発着信番号として使えるサービスもあります。

発信先の制限も、業種によってはチェックしておきましょう。位置情報の取得ができないクラウドPBXは、110番や119番などの緊急通報が使えないことが多いです。万が一の際に緊急通報を使用することを前提として考えている場合は、それらを利用できるかどうかを確認してからサービスの導入を検討してください。

セキュリティ対策

クラウドPBXは個別の電話回線を利用する固定電話や従来のビジネスフォンと異なり、世界中の人がアクセスできるインターネット回線を利用するため、セキュリティ対策が重要です。何もしていなければ、ウイルス感染や不正アクセスによる情報漏洩などの心配があります。昨今では顧客の個人情報の取り扱いなどが重要視されているため、企業のコンプライアンス遵守という観点でも、セキュリティ対策は欠かせないものと言えるでしょう。

導入を検討する際はセキュリティ状況も確認し、十分なセキュリティ対策ができるサービスを選ぶのがおすすめです。とりわけ個人情報を多く取り扱うサービスの場合は、外部認証システムや二段階認証の有無、サーバーのセキュリティ状況なども見ておき、信頼できるサービスを選ぶ必要があります。

トラブル発生時の問い合わせ先

万が一トラブルが発生した場合などのため、問い合わせ先がきちんと設けられているかどうかも確認しておきましょう。メールフォームやチャットボットなどの問い合わせ受付も良いですが、細かなやり取りをして即座に回答を得るためには、電話で専門スタッフに相談できるサービスを選ぶのがおすすめです。ヘルプデスクの営業時間も一緒に確認しておきましょう。

音声品質

他の仕組みと比べると、クラウドPBXは音質が劣る傾向にあります。インターネット回線の安定性に依存するため、通信が不安定だと音声が聞こえづらくなったり、通話が切れてしまったりすることがあるのです。

ただし近年では、5Gの普及により大量のデータ通信を行いやすくなったことから、以前よりも音声品質は向上しているとも考えられます。それでもより高品質の音声で通話をしたい場合は、検討しているサービスが
● どのくらいの音質が見込めるのか
● 自社が必要としているレベルを満たしているか
を調べてみてください。

なお自社のインターネット環境自体に課題がある場合は、クラウドPBXの導入と併せてインターネット回線のサービスを切り替えるのも一つの手です。全体のコストとのバランスを考えながら、より良い方法を検討しましょう。

おすすめのクラウドPBX10選

2022年8月現在、ビジネスにおけるクラウドPBXの需要は高く、さまざまな企業が独自のサービスを展開しています。

中でもおすすめの10サービスをご紹介します。

INNOVERA

株式会社プロディライトが提供するINNOVERA(イノベラ)は、操作の簡単さや機能の使いやすさなど、現場目線での「わかりやすさ」を追求して開発されたクラウドPBXです。主要都市の市外局番を使うことができ、回線速度は100Mbps以上(上り、下り共)。導入までにかかる日数は、最短で5営業日です。

INNOVERAのアカウント管理画面上では、内線番号や所属する部署などを簡単に、かつ、すぐに変更できます。その他、利用する電話番号ごとに発着信などの機能の権限を設定したり、独自の保留音の設定をしたりするのも容易です。無料のカスタマーサポートも整備されており、不明点やトラブルの相談を手軽にできるのも、嬉しいポイントと言えるでしょう。

またINNOVERAではさまざまな機能が標準搭載されており、オプション費用なしで利用できます。例えば全ての通話は自動録音され、無料で6カ月間保存。短縮ダイヤルの設定や、着信拒否、留守電といった機能も全て無料です。時間帯を指定できる機能もあり、例えば営業時間外になると自動音声によるアナウンスが流れるよう登録する、指定した電話番号へ転送するといった設定ができます。

設定のしやすさや困ったときのサポートを重視したい企業、多彩な機能を使いたい企業などにおすすめです。

料金は公式Webサイトよりお問合せください。

https://prodelight.co.jp/

トビラフォンCloud

トビラフォンCloudは、トビラシステムズ株式会社による、さまざまなプランのカスタマイズができるクラウドPBXです。独自の膨大な電話番号データベースを持っており、着信先が該当する場合、自動で識別して所有者名を表示できます。これにより端末の連絡先として登録していない番号や電話帳に載っていない番号でも、自動でどのような事業者からの着信なのかを表示できる場合があるでしょう。また迷惑電話フィルタ機能というものもあり、その名の通り独自のデータに基づいた迷惑電話を阻止してくれます。

外線電話番号1つ、外線同時通話2ch、内線番号2つが使える基本セット料金は月額3,300円、通話料が初期費用33,000円です。050から始まる外線番号1つと、内線番号2つを利用できます。1番号単位で使用する電話番号の数を変更でき、有料の機能も細かく選べるため、必要最低限の内容で契約することができるでしょう。追加料金7,700円で市外局番を使うことも可能です。(2番号目以降は2,200円)

スタートアップ段階の企業、使う機能を柔軟に変更したい企業、とにかく費用を抑えたい企業などにおすすめです。

https://tobilaphone.com/lp/20220401_b/

OCEクラウドでんわ

株式会社大崎コンピュータエンヂニアリングが提供するOCEクラウドでんわは、自社サーバーを利用した24時間365日の有人監視を行うクラウドPBXです。これにより、回線トラブルなどの問題が起きた際もすぐに対応できます。災害時のBCP(事業継続計画)対策もしっかりと取られており、オプションサービスですがバックアップサーバーも利用可能です。

電話機10台から利用でき、基本料金は1台あたり950円。回線ゲートウェイは4,100円から、バックアップサーバーは10,000円から、ルーターは1,800円から貸し出しを行っています。ダイヤルインや話中転送、保留、短縮ダイヤルといった機能は標準搭載です。

コスト削減を重視しながらも万が一のための対策をしっかり取っておきたい企業、BCP対策が必要な企業におすすめです。

https://www.oce.co.jp/service/cloud/cloud/05-09cloudphone/

モバビジ

クラウドテレコム株式会社は、音声品質確保型サービス・モバビジを提供しています。
NTT東日本・西日本のNGN網や、携帯VoLTE音声網を利用し、電波が悪化するのを防ぐ仕組みです。

またモバビジは初月費用無料で利用でき、必要な番号数が増減した場合は、契約数を都度変更可能です。NTT東西のひかり電話があれば、全国の市外局番を利用することもできます。

アプリのUIには外線ボタンを用意するなど、わざと従来のビジネスフォンのような見え方にしてあるのも特長的。これにより、「今までビジネスフォンしか使ったことがない」という方でも、新たに利用しやすい設計になっています。さらに無料のサポートセンターも完備されているので安心です。

通話録音オプションでは、指定した電話番号の外線通話を全て自動録音できます。外部サービスとの連携機能もあり、画面共有ができるCrankWheel社のOfficeDocsや、顧客管理・案件管理のできるシンキングリード株式会社のF-RevoCRMと連携可能です。

初期費用を抑えつつ音声品質にこだわりたい、端末の操作性を重視する、柔軟な使い方を考えているといった企業におすすめです。

料金は公式Webサイトよりお問合せください。

https://www.mobabiji.jp/

UNIVOICE

UNIVOICEは、プラットフォームにAWS(Amazon Web Services)を採用した、世界No.1シェアの音声基盤が利用できるクラウドPBXです。24言語で利用できる、海外拠点でも全て同じデバイスで利用できる、海外の現地回線収容ができるなどグローバルに利用しやすい特長があります。

24時間体制のサポートチームがある他、サーバー証明書を利用したTSL/SRTP暗号化通信が利用できるなど、セキュリティ面も充実しています。従来のPBXで利用できた、単独電話機・FAXなどのSLI収容も可能です。

料金は使える機能やプラットフォームなどが異なるEssential、Professional、Enterpriseの3プランから選ぶことができ、価格帯は1ユーザー当たり1,200円、1500円、2,500円/月です。Professional、Enterpriseの場合、1年または2年一括払いのプランを選べば、費用をさらに抑えることも可能です。

長期的にお得にクラウドPBXを利用したい、海外とのやり取りが多い、セキュリティを重視したいなどの希望がある企業におすすめです。

https://www.tramsystem.jp/pbxcloud/

Dialpad

Dialpad Japan 株式会社の提供するDialpadは、音声やビデオ通話、メッセージや各種ビジネスツールとの連携、通話分析ができるピュアクラウド型のクラウドPBXです。Google Workspace、Microsoft 365、Salesforce、Zendeskなど多くのサービスと連携できることからも分かるように、業務をシンプルにし、時代に合わせて進化することを特徴として掲げています。

初期費用は不要。利用できる機能ごとにStandard、Pro、Enterpriseの3つのプランに分かれており、価格帯は1ユーザー当たり1200円〜2,500円/月です。1番号あたり500円で市外局番も利用できます。デスクフォン(固定電話)を利用する場合は、追加で1000円/月が必要です。

企業の電話を完全にクラウド化したい企業や、連携できる外部サービスを業務のメインで使っている企業におすすめです。

https://www.dialpad.co.jp/

ナイセンクラウド

ナイセンクラウドは、日本経済新聞をはじめとした新聞・テレビで数多く取り上げられているクラウドPBXです。IP電話、KDDI、NTT、NUROの回線から1つ以上の電話番号が必要ですが、市外局番が利用でき、多くの企業の他、行政や病院などの機関でも採用されています。外線通話はどこでも3分8円〜で、海外からの通話も一律料金です。

回線数は1〜数千人規模までと幅広い事業規模に対応でき、1人用のライト、小規模企業用のペア、中規模以上のプロの3つのプランがあります。それぞれ利用できる内線端末の台数などが異なり、料金は1内線2,000円、2内線5,000円、5内線10,000円です。初期費用は一律10,000円かかります。

IP電話、KDDI、NTT、NUROの回線をすでに持っていて、回線を残したままビジネス用の電話を導入したい・切り替えたいという企業におすすめです。

https://naisen.jp/

ひかりクラウドPBX

ひかりクラウドPBXは、NTT東日本が提供するクラウドPBXです。NTT東日本には、NTT東日本が企業のICT担当者としてICT環境のサポート・管理を行う「まるらくオフィスサービス」というサービスがあります。ひかりクラウドPBXもまるらくオフィスサービス対象です。社内のリソースがない場合や、外部の専門的な人材に任せたいという場合に、便利に活用できるでしょう。

ひかりクラウドPBXを利用するには、NTT東日本の営業エリア内に、光回線のフレッツ 光ネクスト、フレッツ 光ライトプラス、フレッツ 光ライトのいずれかの契約があることが条件となります。また外線通話を利用するには、フレッツ 光ネクストひかり電話オフィスA(エース)が必要です。

併用するサービスにより料金は大きく異なりますが、ひかりクラウドPBX自体の料金は利用IDによって3段階に分かれ、10IDで16,500円、20IDで26,400円、30IDで33,000円です。IDの追加は、1IDごとに660円かかります。

NTTの光回線と併用したいという企業におすすめのクラウドPBXです。

https://business.ntt-east.co.jp/service/pbx/

iスマートBiz

クラウドPBXのパイオニアとも呼べる、株式会社アイルネットのiスマートBizには、安定的に稼働し続けた実績があります。サービス開始より20年以上が経過しており、多方面で通信障害の起きた東日本大震災の時でも、安定的に稼働し続けていました。

iスマートBizに切り替えの際は、3大キャリアのスマートフォンが利用できる他、利用中の電話番号もそのまま引き継げます。また完全クラウド化はもちろん、一部だけのクラウド化など、一社一社に合った切り替えの提案が可能です。

サーバータイプは専用サーバータイプと共用サーバータイプの二種類があり、専用サーバータイプでは導入時の設定をはじめ、保守・運用と全ての作業をiスマートBizに任せられます。共用サーバータイプでは各社専用のサーバーを使いますが、タイミングに応じてiスマートBizに運用を依頼することも可能です。また設備自体を、iスマートBizのデータセンターに預けることもできます。

実績のあるサービスを利用したい、保守や点検を外部に依頼したいという企業におすすめです。

料金は公式Webサイトよりお問合せください。

https://www.islenet.co.jp/

オフィスリンク(仮想PBXタイプ)

オフィスリンク(仮想PBXタイプ)は、ドコモのスマートフォンや携帯電話を内線化することで、全国のドコモ通信エリアがすなわち会社の内線エリアになるクラウドPBXです。別途固定回線の契約が必要ですが、スマートフォンや携帯で通話する場合でも場所に関わらない安定した通話を維持できます。コスト削減や業務効率の改善が見込めるでしょう。

オフィスリンク利用料は1回線あたり990円。初期費用として、オフィスリンク登録手数料が1,100円/回線、オフィスリンク設置費用として81,400円〜がかかります。

有料オプションで、万が一の場合に予備回線に切り替えるアクセス回線冗長化サービスを付けることも可能です。料金はオフィスリンク自体の利用状況によります。

ドコモの固定回線を利用しており、スマートフォンや携帯電話の通話品質を保ったままコストを削減したい企業におすすめです。

https://www.ntt.com/business/services/officelink/function/virtual_pbx.html

おすすめのクラウドPBX比較一覧

上記でご紹介した10サービスの比較ポイントを、一覧でご紹介します。必要としている機能やレベルと照らし合わせながら、自社に合ったサービスを探してみてください。

サービス名料金電話番号サポート・セキュリティ品質その他特徴
INNOVERA問い合わせ主要市外局番無料カスタマーサポート100Mbps 以上
(上り、下り共)
操作が簡単
自動録音
トビラフォンCloud基本セット料金
月額3,300円
通話料初期費用
33,000円
市外局番
(追加料金7,700円)
(2番号目以降は2,200円)
サポート用のフォームおよび電話番号あり-自動識別表示
迷惑電話フィルタ
OCEクラウドでんわ1番号あたり950円-24時間365日の有人監視
BCP(事業継続計画)対策
-有料のバックアップサーバー
モバビジ問い合わせ
初月費用無料
市外局番
※NTT東西のひかり電話の回線が必要
無料サポートセンターNTT東日本・西日本のNGN網や、携帯VoLTE音声網を利用品質確保型サービス
自動録音
UNIVOICE1番号あたり
Essential:1,200円、
Professional:1,500円
Enterprice:2,500円/月
-24時間体制のサポートチーム
TSL/SRTP暗号化通信が利用できる
-グローバルに利用しやすい
Dialpad1番号あたり 1,200円〜2,500円/月
初期費用無料
市外局番(追加料金1番号あたり追加料金500円)サポートページ
ヘルプセンターあり
-シンプル
多くのサービスと連携
ナイセンクライド1番号 2,000円
2番号 5,000円
5番号 10,000円
初期費用
一律 10,000円
市外局番お問い合わせフォーム-通話はどこでも3分8円〜
1人〜数千人規模まで使える
ひかりクラウドPBX10番号 16,500円
20番号 26,400円
30番号 33,000円
追加は1番号ごとに660円
市外局番
フリーダイヤル
お問い合わせフォーム
フリーダイヤル
-まるらくオフィスサービス
i スマート Biz問い合わせ市外局番お問い合わせフォーム
フリーダイヤル
-安定的な稼働実績
オフィスリンク(仮想PBXタイプ)1番号あたり 990円
月額費用 33,440円
初期費用合計 82,500円
-フリーダイヤルドコモ通信
エリアがすなわち会社の内線エリアになる
アクセス回線
冗長化サービス

クラウドPBX導入時の注意点

最後に、クラウドPBXを導入する際の注意点をご紹介します。代表的な注意点として、以下の2つが挙げられます。
● 導入までに時間が掛かる場合がある
● インターネット環境を整える必要がある

それぞれ詳しく解説します。

導入までに時間が掛かる場合がある

クラウドPBXは即日~数日で利用開始できるケースが多いですが、利用するサービスや利用環境によっては、申し込みから導入までに時間が掛かる場合があります。営業開始日や商品・サービスのリリース日など、利用を開始したい日が決まっている場合は、どのくらいの日数で利用開始できるかを確認しておきましょう。

インターネット環境を整える必要がある

これまでご説明してきた通り、クラウドPBXはインターネットを介するため、導入するにあたって安定したインターネット環境は必須です。不安定な場合、音声品質に支障が出る可能性がある他、録音が正しくされない、通話記録が消えてしまうなどのトラブルが発生することも考えられます。クラウドPBXを利用するなら、大前提としてあらかじめインターネット環境を整えておく必要があります。

自社に合ったクラウドPBXを導入して、コスト削減や利便性の向上を目指しましょう

コストを削減し、必要な機能を選択して使えるクラウドPBXには、さまざまなサービスがあります。譲れないポイントやメインで使いたい機能などを洗い出した上で、本記事でご紹介した10サービスの中から、自社に合ったものをじっくりと比較検討してみましょう。

迷う場合は、当社のクラウドPBXサービスである、INNOVERAがおすすめです。UIの使いやすさや、導入後も気軽に相談できる環境が整っています。まずは使い勝手を知りたいという方は、ぜひお気軽にお問合せください。

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