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店舗運営に適した固定電話の選び方!導入の選択肢と失敗しない判断軸

店舗運営に適した固定電話の選び方!導入の選択肢と失敗しない判断軸

飲食店や小売店といった店舗の運営では、予約対応や各種問い合わせへの応対など、固定電話が必要となる業務が日常的に発生しています。

そのため、スマートフォンが普及した現在においても、安定した受電体制を確保するには、固定電話の導入が必須といえます。

しかし、固定電話は回線の仕組みによって種類が分かれており、店舗の運営スタイルによって適した選択肢は異なります。選び方を間違えると、通話品質やコストだけでなく、スタッフの負担や将来の展開にも影響するため注意が必要です。

導入後に想定外の運用負担が発生しないよう、固定電話の特性や注意点を事前に確認しておきましょう。

固定電話を店舗に導入する際の選択肢は主に2つ

店舗運営に適した固定電話の種類は、主に以下の2つです。

  • 加入電話・直収電話
  • IP電話

導入する固定電話によって、通話の仕組みや工事の有無、運用のしやすさ、将来的な拡張性まで大きく変わってきます。

大切なのは、「どちらが優れているか」ではなく、「自店舗の運営スタイルにどちらが合っているか」という視点で選ぶことです。

ここで、店舗運営に適した固定電話の仕組みと、店舗で利用する場合のメリット・注意点を解説します。

加入電話・直収電話

加入電話・直収電話は、専用の電話回線を使って通話を行う固定電話です。

インターネット通信や社内ネットワークのデータ通信と回線を共有しないため、店舗のWi-FiやPOSシステムの通信量が増えた場合でも、通話品質に影響が出にくく、安定した通話品質が期待できます。

加入電話と直収電話の使い勝手はほぼ同じですが、回線の収容先と提供形態に違いがあります。

項目加入電話直収電話
回線の収容先NTTの交換局通信事業者の自社設備
提供事業者NTT東日本/西日本各通信事業者

店舗利用の視点では、どちらを選んでも基本的な使い勝手に大きな差はありません。

ただし、加入電話・直収電話は電話機を設置するだけで品質の高い音声通話を使えますが、導入や移転時に回線工事が必要となり、開通まで時間がかかる場合があります。

また、回線や番号は店舗ごとに管理する必要があるため、増店時は手続きや設備が増える点に注意が必要です。

そのため、1店舗運営で店内対応が中心、かつ通話の安定性を重視したい店舗に適しているといえます。

IP電話

IP電話は、インターネット回線を使って音声通話を行う音声通話サービスです。

専用の電話回線を使う加入電話・直収電話とは異なり、他のデータ通信と共有するインターネット回線を使って通話を行います。

店舗に電話回線を引き込む必要がなく、既存のインターネット回線を利用できるため、導入時の工事や手続きの自由度が高い点が特徴です。

また、電話機だけでなく、スマートフォンやPCを電話端末として利用できるので、モバイル回線やWi-Fiなどの無線環境でも利用可能です。

一方で、インターネット回線を他の通信と共有する仕組みであるため、回線が混雑している時間帯やWi-Fi環境が不安定な場合には、音声品質に影響が出る可能性があります。

関連記事:IP電話と固定電話の違いを徹底解説!仕組み、コスト、選び方のポイント

取得できる電話番号は0ABJ番号と050番号の2種類

IP電話では、主に0ABJ番号と050番号の2種類の電話番号を取得できます。

それぞれの特徴は以下のとおりです。

項目0ABJ番号050番号
番号の形式0+市外局番+市内局番-加入者番号050+事業者識別番号+利用者番号
利用イメージ従来の固定電話と同じIP電話専用番号
信頼感・認知度高いやや低め
通話品質比較的安定しやすい0ABJ番号と比較して不安定になりやすい
維持費加入電話・直収電話よりも安い0ABJ番号よりも安い
主な利用用途店舗の代表番号・問い合わせ窓口予約専用・キャンペーン用・サブ回線

0ABJ番号は「03」「06」などの市外局番から始まる電話番号です。従来の固定電話と同様に、該当するエリアでしか取得できませんが、通話品質の基準が固定電話と近いため、音声が安定しやすい点も特徴です。

一方、050番号は050からはじまるIP電話専用の電話番号です。全国共通で、インターネット回線さえあれば場所に関係なく取得できます。

ただし、通話品質の面で求められる基準が0ABJ番号よりも低いため、店舗の代表番号として利用する場合は慎重に検討する必要があります。

店舗での利用を考えると、0ABJ番号はお客さまにとってなじみがあり、固定電話と同様に使えるため、店舗の代表番号や問い合わせ窓口としてメイン回線に採用されるケースが多い傾向があります。

また、050番号は月額費用が比較的安く、番号追加もしやすいため、予約専用ダイヤルやキャンペーン用の問い合わせ窓口など、用途を限定した回線として併用されるケースが多くなっています。

関連記事:050番号の料金体系を徹底解説!失敗しない選び方とコスト削減の方法

店舗の運営に適した固定電話の選び方

固定電話は「どの方法が優れているか」ではなく、「自店舗の運営スタイルに合っているか」で選ぶことが重要です。ここでは、店舗運営の現場で差が出やすい4つの視点から、固定電話の選び方を整理します。

導入コストと運用コスト

店舗に固定電話を導入する際、種類によって初期導入費用(工事費・番号取得費など)や月々の運用コスト(月額基本料、通話料)が大きく変わります。

項目加入電話直収電話IP電話
初期費用施設設置負担金:39,600円(※NTTの「加入電話・ライトプラン」を契約する場合は不要)
契約料:880円
工事費:不要(ライトプラン:3,300円)
基本工事費:1,100円(屋外配線工事が必要な場合は4,950円)
交換機工事費:1,100円/回線
回線接続等工事費:1,100円/回線
同一番号移転工事費:1,100円/番号
屋内配線工事費:4,180円/回線
※ソフトバンク「おとくライン」の例
回線工事費:15,000~40,000円
電話番号の発行手数料:1,000~3,000円/番号
月額基本料金ダイヤル回線:1,595~2,805円
プッシュ回線:1,760~2,915円
1,485~2,585円1,000~4,000円
通話料金固定電話への通話料(3分):9.35円
携帯電話への通話料(60秒):17.6円
固定電話宛(3分):8.69~16.5円
携帯電話宛(60秒):17.05~17.6円
固定電話への通話料(3分):8~9円
携帯電話への通話料(60秒):15~18円

※税込み

初期費用をできるだけ抑えたい場合は、施設設置負担金が不要で回線工事も最小限にできるIP電話が有利です。すでにインターネット回線がある店舗であれば、番号発行だけで導入できるケースもあり、開業時や移転時の負担を軽くできます。

一方で、通信の安定性を求めるなら、電話回線を使う加入電話・直収電話が安心です。インターネットの影響を受けにくいため、長時間の通話や重要な連絡が多い業種では信頼性の面でメリットがあります。

また、月額コストや通話料を抑えたい場合は、IP電話のほうがプランの選択肢が多く、店舗規模に合わせて無駄のない契約がしやすい点が特徴です。

通話品質と安定性

加入電話・直収電話は専用の電話回線を使って通話を行うため、POSやWi-Fiなど他の通信が混雑している時間帯でも影響を受けにくく、比較的安定した音声品質を維持しやすいのが特徴です。

予約受付やクレーム対応など、聞き間違いが許されない場面では、通話品質の安定性は大きな安心材料になります。

一方、IP電話は他のデータ通信と同じインターネット回線を共有して通話を行うため、回線が混雑している時間帯や無線LAN環境では、音声が途切れたり遅延したりする可能性があります。

ただし、必ずしもIP電話=不安定というわけではありません。

有線LANで接続された安定した回線環境を前提に、0ABJ番号を利用する構成であれば、日常業務で支障を感じないレベルの品質を確保しやすくなります。

そのため、「通話品質を最優先し、ネット環境の影響を極力受けたくない店舗」や「電話対応が業務の中心になる業態」であれば、加入電話・直収電話のほうが安心して運用しやすいといえます。

一方で、「安定したネット環境が整っており、多少の回線影響よりも運用の柔軟性やコストを重視したい場合」は、IP電話でも十分に実用的な選択肢となります。

自店舗の電話対応がどれほど業務に直結しているかを基準に、必要な安定性のレベルを見極めることが重要です。

必要な機能と電話対応フロー

固定電話を選ぶ際は、電話が鳴ったときに「誰が・どこで・どう対応するか」という運用フローを整理しておくことが重要になります。

例えば、レジ横の電話機で必ずスタッフが応答するのか、バックヤードや店長のスマホにも着信を共有したいのか、営業時間外は自動音声や留守番電話に切り替えたいのかといった方針によって、適した仕組みは大きく変わります。

加入電話・直収電話は、基本的に設置された電話機で応答する前提の構成となるため、店内で確実に対応できる体制が整っている店舗ではシンプルで分かりやすい運用が可能です。

一方、IP電話は着信転送や複数端末での同時着信、IVR(自動音声応答)などの機能と組み合わせやすく、電話対応を複数人に分散したい場合や、少人数・ワンオペ運営の店舗では柔軟な対応がしやすくなります。

関連記事:IVRで電話応対を自動化!仕組みからメリット・デメリットまで徹底解説

管理体制と運用負担

固定電話は導入して終わりではなく、日常の管理やトラブル対応も含めて運用が続きます。

そのため、「誰が管理するのか」という視点も選定時に欠かせません。

ITに詳しいスタッフがいない店舗では、設定やトラブル対応を自分たちで行う必要が少ない加入電話・直収電話のほうが、結果として運用の負担を抑えやすくなります。

一方で、複数スタッフや複数店舗で電話を共有する場合、個別回線での管理は手間が増えやすく、設定変更や番号管理の負担も大きくなりがちです。

将来的な人員体制や店舗展開まで見据えたうえで、「今だけでなく、数年後も無理なく運用できるか」という視点で仕組みを選ぶことが、長期的なトラブル回避につながります。

店舗の固定電話を選ぶときに見落としがちな注意点

店舗の固定電話を選定する際、多くの店舗では初期費用や月額料金、通話品質といった分かりやすい要素に目が向きがちです。

しかし、実際の店舗運営では、導入後の運用ルールや将来の変化への対応力が問題になるケースも少なくありません。

将来の店舗展開を見据えた柔軟性

現在は1店舗運営でも、将来的に店舗を増やす可能性がある場合は、電話環境の拡張性も重要な判断材料になります。

加入電話や直収電話の場合、基本的に店舗ごとに回線契約と電話番号が必要となるため、店舗が増えるたびに新規工事や契約手続きが発生します。

その結果、店舗ごとに電話番号が分かれ、本部で一元管理することが難しくなるケースもあります。

複数店舗で代表番号を共有したい場合や、本部で着信状況を把握したい場合は、IP電話とクラウドPBXを組み合わせることで、複数の店舗の電話環境を一元管理できるため、運用負担を大きく軽減できます。

将来の店舗展開を少しでも想定している場合は、早い段階から拡張しやすい構成を検討しておくことが重要です。

閉店後・定休日の電話対応ルール

営業時間外の電話対応をどうするかは、意外と見落とされがちなポイントです。

閉店後も電話が鳴り続けたり、不在着信が増えたりして、翌日の折り返し対応がスタッフの負担になることがあります。特に予約変更や急な問い合わせが多い業態では、対応が遅れることで顧客満足度の低下につながるケースもあります。

こうした場面では、IVR(自動音声応答)を使って営業時間外であることを案内したり、予約専用窓口へ誘導したりすることで、不要な着信対応を減らすことができます。

電話が鳴ったときの対応だけでなく、「出られない時間帯の対応ルール」まで含めて設計しておくことが重要です。

営業電話・いたずら電話への対策

店舗の固定電話には、営業電話やいたずら電話がかかってくることも少なくありません。

こうした電話に対応している時間は、接客や調理、会計といった本来の業務を中断することになり、結果として業務効率の低下やスタッフのストレスにつながります。

特に少人数で運営している店舗では、1本の不要な電話が現場全体の流れを止めてしまうこともあります。

着信拒否設定や番号フィルタリング、IVRによる用件振り分けなどを活用することで、不要な電話対応を減らすことが可能です。電話は「受ける」だけでなく、「受けなくてよい電話を減らす」という視点も大切になります。

関連記事:営業電話対策で職場環境を改善!迷惑電話による悪影響と4つの対処法

Telfulで店舗の固定電話を効率化

店舗の固定電話は、以下のような課題が発生しがちです。

  • 将来の店舗展開への対応
  • 営業時間外の着信対応
  • 通話録音や履歴管理
  • 営業電話など不要な着信への対策

日々の業務と並行してこれらすべてに対応するのは、現場にとって大きな負担になります。

店舗特有の電話課題に対応するために有効なのが「Telful(テルフル)」です。

Telfulでは、代表番号への着信をあらかじめ設定した電話番号や端末へ自動で転送します。さらに、ホワイトリストに登録した電話番号からの着信であれば、ガイダンスを通さずに直接スタッフへ通知・転送できます。

一方で、それ以外の番号からの着信には音声ガイダンスで対応するなど、電話対応を仕分けする運用が可能です。

そのため、すべての電話を現場スタッフが直接受ける必要はなく、他店舗や本部、主要な取引先など、必ず対応すべき重要な電話だけを確実に受け取る体制を構築できます。

結果として、営業電話や不要な問い合わせによって業務が中断されるリスクを大きく減らせます。

月額3,980円(税込)から利用できる料金体系のため、小規模店舗でも導入しやすく、無理なく電話業務の効率化を進められます。

IVR(自動音声応答システム)で電話対応を自動で振り分け

Telfulでは、IVR(自動音声応答システム)を設定することで、「ご予約の方は1を、店舗へのお問い合わせは2を押してください」といったガイダンスを流し、発信者の番号入力に応じて対応先や処理方法を切り替えることができます。

これにより、内容ごとに適切な窓口へ誘導でき、スタッフがすべての電話を一次対応する必要がなくなります。

営業時間外の対応も自動化できる

Telfulでは、営業時間外には自動で営業時間案内を流したり、留守番電話として用件を録音したりといった対応が可能です。

録音内容をテキスト化してスマホやチャットツールへ通知する設定もできるため、翌営業日の折り返し対応もスムーズに行えます。

電話に出られない時間帯の対応ルールまで含めて仕組み化できる点は、少人数店舗にとって大きなメリットです。

着信データを活用して店舗運営の改善にもつなげられる

着信履歴や対応状況は管理画面から確認できるため、「どの時間帯に電話が集中しているか」「営業電話など不要な着信がどれくらい発生しているか」といった傾向を把握できます。

データをもとに、スタッフ配置の見直しや予約導線の改善など、電話対応にとどまらない店舗運営全体の改善にも活かせます。

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まとめ

店舗の固定電話は、単なる連絡手段ではなく、業務効率やスタッフの負担、将来の店舗運営にも影響する重要なインフラです。

通話品質や料金だけでなく、電話対応の流れや管理のしやすさまで含めて選ぶことが、導入後のトラブルや無駄なコストを防ぐポイントになります。

安定性を重視するなら加入電話・直収電話、コストや柔軟性を重視するならIP電話と、店舗の状況に応じた選択が大切になります。

また、少人数運営や複数店舗管理、営業時間外対応まで含めて効率化したい場合は「Telful」の活用が効果的です。

Telfulで電話対応を効率化できれば、現場の負担を減らし、接客やサービスに集中できる環境を整えられます。

固定電話の導入方法や、店舗に合った電話運用についてお悩みの場合は、当社(株式会社プロディライト)までお問い合わせください。回線選定からTelfulを活用した運用設計まで、最適なプランをご提案します。

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